
システムエンジニア(SE)は残業が多いと言われますが、実際はどうなんでしょうか!?現役エンジニアの方に教えていただきたいです。
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
本記事の信用性

僕は、現在システムエンジニア(SE)として、某大手メーカーのシステム担当を行っています。
また、現役エンジニアであるため、現在のシステムエンジニア(SE)の残業事情についても詳しく熟知しています。
本記事では、僕の経験を踏まえた上で上記を解説していこうと思います。
今回の記事を読むことで、下記のことがわかるでしょう
本記事でわかること
- システムエンジニア(SE)は、残業時間が多いのかについて
- システムエンジニア(SE)の残業時間は、働く業界によって変わるということ
- システムエンジニア(SE)の残業を減らす方法
それでは、記事の最後までお付き合いください。
【現役エンジニアが解説】システムエンジニア(SE)は残業が多いのか!?

結論から言うと、個人の作業量や属する企業による部分が大きいです。
システムエンジニア(SE)と聞くと、長時間残業が常態化しているようなイメージがあると思います。
が、実際はそういうわけではないと言うことが言えるでしょう。
システムエンジニア(SE)の平均残業時間
それでは、一般的なシステムエンジニア(SE)の平均残業時間はどれくらいなのでしょうか。
これに関して、「平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省」によると、平均残業時間が18時間であることが書かれています。
また、同様にプログラマー平均残業時間は、16時間ということも書かれていました。
この数字を聞くと、そこまで残業時間が長くないと感じると思います。
しかし、この数字はサービス残業分の時間が含まれていないため、実際の数字ではないです。
そのため、あくまで参考程度に見るのがいいでしょう。
システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違いは!?現役エンジニアが解説
>>システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違いは!?現役エンジニアが解説
下請けSEになればなるほど残業時間が長い
ここで、少しシステムエンジニア(SE)の構造的な話をしてみます。
というのも、システムエンジニア(SE)の残業時間は下請けになればなるほど、伸びる傾向にあります。
なぜかというと、タイトなスケジュールを要求されるからです。
また、システムエンジニア(SE)の業界研究をすると、『デスマーチ』という言葉を耳にすることがあると思います。
50時間、60時間と長時間残業を強いられることを指す言葉になりますが、これはそれこそ下請けSEを指す言葉です。
そのため、みなさんがシステムエンジニア(SE)に対して抱くネガティブなイメージは、2次請けや3次請けのような、下請けSEに当てはまるものになりますね。
システムエンジニア(SE)は働く業界によっても残業時間が異なる
システムエンジニア(SE)の残業時間は、働く業界によっても異なります。
システムエンジニア(SE)と聞くと、IT業界というイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、実際は違っていて、他の業界でもシステムエンジニア(SE)は存在します。
例えば、自動車業界のSEや医療業界のSEといったような具合に。
そのため、福利厚生や労働環境といった部分もその業界に依存することになります。
なので、自動車業界のSEとなると、厚い福利厚生を受けることができ、平均残業時間が少ない傾向にあります。
なぜなら、自動車業界全体がそのような傾向にあるからです。
逆に、医療業界のSEはというと、非常に激務になると予想できます。
こんな感じで、システムエンジニア(SE)は働く業界によって残業時間が異なります。
Sierでも大手や1次請けのところは、ホワイトなところが多い
Sierというのは、システムエンジニア(SE)が集まる企業を指す言葉になります。
つまり、IT業界のSE会社ですね。(わかりにくくてすいません💦)
先ほど、下請けになればなるほど、タイトなスケジュールになり労働環境が悪くなりがちということを書きました。
こういうこともあって、Sierはぶっちゃけそこまでいいイメージは浸透していません。
しかし、これは何度も言うように、2次請けや3次請けの会社がそのような環境になってしまっているだけです。
逆に、比較的大手のSierや元請けの会社はホワイトなことが多いです。
僕も元請けのSierで働いていますが、基本的に定時上がりですし、デスマーチといったことはありません。
システムエンジニア(SE)を狙うのであれば、企業の規模やそこの会社が何次請けになるのかをみておくのがいいですね。
システムエンジニア(SE)の残業を減らす方法【結論:3つある。】

結論から言うと、大きく3つあります。
具体的には、下記の通り。
- タスクの優先順位をつける
- 雑用的なものは、他の人に振る
- 働く環境を変える
それでは、上記の3つを深掘りしていきます。
タスクの優先順位をつける
残業時間が伸びてしまう要因として、個人による部分が大きかったりします。
例えば、仕事のスピードが遅いことや優先順位をつけるのが下手であるとかですね。
そして、個人的にはその中でも、タスクの優先順位付けは非常に大事ではないかと思います。
これがうまくできないと、残業時間が伸びてしまう可能性が大いにあります。
なので、残業時間が長いことで悩んでいる方は、まずはタスクの優先順位づけがしっかりとできているのかどうかをみておく必要があるでしょう。
雑用的なものは、他の人に振る
自分がする必要のない仕事や雑用的なものは、他の人に振ることも大事です。
他の人に仕事を投げるのは、少し申し訳ない気持ちになるかもしれません。
ですが、自分がする必要がないのであれば、勇気を持って他の人にやってもらうことも重要ですね。
例えば、ヘルプデスクの仕事や問い合わせの仕事があったとします。
このような仕事は、比較的簡単な仕事が多いです。
そのような仕事をPMレベルの人が行うのはおかしいですよね。
難易度の高い問い合わせであるのであれば、仕方ないですが、大半が経験の浅い人でもできるものです。
なので、ヘルプデスクや問い合わせなどのような業務は、どんどん他の人に仕事を振るのがいいですね。
働く環境を変える
個人で色々と残業時間を減らす努力をしたが、あまり変わらなかったと言う方は、環境そのものを変えるのがいいですね。
つまり、転職をすることです。
しかし、転職をするといっても、職種を変えるのはあまりおすすめしません。
なぜなら、1から仕事を覚えなければならないからです。
また、未経験の職種に仕事に転職するとなると、ハードルが高いのが現状でもあります。
そのため、僕からおすすめするのは、システムエンジニア(SE)という仕事は変えずに業界を変えると言うのがいいでしょう。
つまり、軸ずらし転職というものです。
軸ずらし転職については、240万円から1000万円に! 着実に年収をアップさせられる「軸ずらし」転職の方法とは? | 文春オンラインで書かれているので、参考にしてみるのがいいですね。
また、システムエンジニア(SE)における軸ずらし転職を行うのであれば、下記のエージェントを1通り登録しておきましょう。
- リクルートエージェント:業界最大手の総合転職エージェント。非公開求人数は10万超え。
- 社内SE転職ナビ:社内SEに特化した転職エージェント。ホワイトな環境で働きたいなら、登録必須。
- マイナビITエージェント:IT・Web業界に強い転職エージェントで大手からベンチャーまで幅広い求人を保有。サポートが非常に丁寧で有名。
今すぐ転職しなくても、求人情報を収集することや自身の市場価値を確認することにも活用できるので、早めに登録していつでも動ける準備をしておくのがおすすめです。
それでは、まとめに入ります。
【現役エンジニアが解説】システムエンジニア(SE)は残業が多いのか!?:まとめ
システムエンジニア(SE)と聞くと、残業時間が多くて過酷という印象があると思います。
しかし、それは昔の話であり、現在は労働環境が以前よりも改善されて働きやすくなりました。
僕も現在、Sierで働いているのですが、元請けで働いていることから、無理な残業はしていません。
むしろ、「残業せずに帰れ」と言われるぐらいです。
しかし、この話は下請けになればなるほど当てはまらなくなります。
システムエンジニア(SE)のネガティブイメージは、むしろ下請けSEによく当てはまります。
したがって、システムエンジニア(SE)になるのであれば、発注する側のSE(社内SE)や元請けのSEになるといいでしょう。
発注する側のSE(社内SE)や元請けのSEになりやすい転職エージェントは下記の通り。
- リクルートエージェント:業界最大手の総合転職エージェント。非公開求人数は10万超え。
- 社内SE転職ナビ:社内SEに特化した転職エージェント。ホワイトな環境で働きたいなら、登録必須。
- マイナビITエージェント:IT・Web業界に強い転職エージェントで大手からベンチャーまで幅広い求人を保有。サポートが非常に丁寧で有名。
今すぐ転職しなくても、求人情報を収集することや自身の市場価値を確認することにも活用できるので、早めに登録していつでも動ける準備をしておくのがおすすめです。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
記事の最後までありがとうございました。
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